コラム

築年数が古くても高く売れる家の特徴

「木造住宅は築20年以上経つと建物の価値がゼロになる」と言われています。不動産会社に査定を頼んでも、建物の価値はありませんと言われてしまうことがあります。実際の取引でも築20年経つと新築価格の10分の1しかないことが多いです。

そんなに建物の価値が下がると売れるのか?と心配になりますよね。
大丈夫です。築年数が20年以上経っていても高く売れる家があります。
では、高く売れる家とはどんな物件なのでしょうか。今回はその物件の特徴を解説していきます。

高く売れる家の4つの特徴

①立地が良い・人気エリアにある
②適正価格で売り出している
③インスペクションを受けている
④リフォームしている

高く売れる家の特徴は上記のとおり4つあります。順番に解説していきましょう。

①立地が良い・人気エリアにある

良い立地、人気エリアにある物件は建物の築年数に関係なく高く売れます。
人気のあるエリアでは売り物件がなかなか出てきません。そのため、売り出された物件には希少価値があるので、築年数に関係なく高値で売却できる可能性が高くなります。それに加えて、ハウスメーカーが建てた家の方が高く売れやすい傾向にあります。

②適正価格で売り出している

近隣相場をチェックして、市場価格にあった「適正価格」で販売することがポイントです。近隣で自分の家と同じような築年数の古い家がいくらで販売されているのか、販売価格をチェックしてご自身でも相場を把握しておきましょう。近隣の相場は、SUUMO、ホームズ、アットホーム、この3つのサイトで検索すると確認できます。もちろん、物件によって建物・土地の広さは違うので、坪単価、平米単価を算出して、その単価で比べるようにしてください。

中古住宅の買主は、物件の仕様や価格を見て比較してから購入するかどうかを決めます。売主側は少しでも高く売りたいと思いますが、買主側は少しでも安く買いたいと思っています。そのため、相場よりも高く売りたい場合は、それなりの理由が必要になります。

例えば、
・高気密・高断熱で性能の高い家
・建築家が建てたデザイン住宅
など、他の家とは違う「理由」が必要です

ただ単に価格が高いだけだと購入してくれません。客観的に見て、市場価格にあっているかどうか、これだけが買主側にとっては大事です。

売り主のあなたよりも、買主側のほうが価格にシビアです。買主の中には、近隣の価格を何年も前から調べている人もいます。そのため、自分自身でも相場を調べて、適正な売出価格にしましょう。
また、自分だけでは決められない場合は、不動産会社に相談してみましょう。

③インスペクションを受けている

インスペクションとは、住宅版の健康診断のようなもので、中古物件の状態がどうなっているのか専門家が調査することです。建物の状態が明らかになるので、買主側からすると、インスペクションを受けた家は古くても安心して購入することができます。

インスペクションの費用は、建物の大きさによっても違いますが、おおよそ5~10万円ほどです。何千万円もする物件のことを考えると負担はそこまで大きくないので、インスペクションを活用するのはおすすめです。ただ、建物によってインスペクションをした方がいいかどうかは変わってきますので、不動産会社とよく相談してから受けるようにしてください。

④リフォームしている

中古の家を売却する場合、リフォームしてから売却した方がいいのか、迷うことは多いですよね。確かに、リフォーム済みの物件は何もしていない家と比べると見栄えがいいので売れやすいです。しかし、闇雲にリフォームするのではなく、費用対効果を考える必要があります。その理由として、リフォームしたからといって、リフォーム費用をそのまま上乗せした価格で売れるとは限らないからです。買主との価格競争で値下げを要求されることもあります。そうなると、リフォーム費用が無駄になってしまいます。また、中古物件を探している人の中には、自分でリフォームやリノベーションをしたいと考える人も多いので、リフォームして高くなった物件よりも、そのままの状態で価格を抑えて販売する方が売れる場合もあります。

逆に、リフォームしてから売却した方がいい物件はどのようなものなのでしょうか。
例えば、
・雨漏り
・基礎に問題がある
など、このまま住むには影響が出る物件は補修が必要です。

インスペクションを受けるとそういった問題個所が分かるので、その部分だけリフォームしましょう。
また、見た目がひどすぎて内覧した時にひいてしまうような場合もそのままでの売却は困難なのでリフォームしてから売却するようにしましょう。それ以外のリフォームは基本的にはおすすめしません。

今回は、築年数が20年を超えても高く売却できる物件の特徴を解説しましたが、これらの4つの特徴を押さえていれば、建物の価値がないといわれた築20年を超えた物件でも高く売却できる可能性があります。
築年数が古い物件の売却で悩んでいる場合はご相談ください。
相談するだけで売却の成功率はぐっと上がります。