コラム

不動産一括査定サイトのメリットとデメリット!

今回は、不動産がいくらで売れるか査定ができる一括査定サイトについて説明します。一括査定サイトは複数の不動産会社に一度に査定を依頼できるサービスです。無料で利用できるとてもたいへん便利なサービスですが、実はデメリットもあります。今回は一括査定サイトのリアルな現状を解説していきたいと思います。

まず、一括査定サイトの利用の流れは以下のようになります。

査定には物件を見ずにデータのみで算出する机上査定と、実際に物件を見てから査定額を算出する訪問査定があります。机上査定はざっくりとした価格を知りたい人向けで、訪問査定はより正確な詳しい価格を知りたい人に向いています。まずは机上査定で、その後に訪問査定という方も多くいらっしゃいます。

不動産の一括査定サイトは30サイト以上あります。一体どこの一括査定サイトを選べばよいのでしょうか。ネットで検索すると様々な記事が出てきます。どこも一括査定サイトのメリットばかりが書いてあり、記事の最後に必ずどこかの一括査定サイトに誘導されます。これはアフェリエイトというもので、記事を読んだ人をサイトに誘導できると、記事を書いた人に報酬が入るという仕組みです。誘導するために都合のいいことばかりが並べられた、いわゆるやらせです。検索して上位に表示される記事のほとんどはアフェリエイターが書いたもので、内容には信頼性がありません。

一括査定サイトの現状

1点目のメリットは、一度の入力で複数の不動産会社に査定を依頼することができることです。自分でいろいろな不動産会社に査定を依頼しようと思うと、一社ずつ問合せないといけません。もし、5社に依頼したい場合、それぞれのサイトで似たような問合せ作業を繰り返すことになり、時間と手間がかかります。それが1回の入力で済むというのは大きなメリットです。

また、どこの不動産会社に頼めばいいのか分からない人にも一括査定サイトは向いています。不動産会社といっても、賃貸がメインであったり、管理がメインであったり、売却を取り扱っていない会社もあります。査定ができる不動産会社が登録されている一括査定サイトは自分で調べなくていいという点で便利なサービスです。

ここまではメリットと言えますが、もう1点メリットとしてよく記事に取り上げられている
「一括査定サイトを使うと高い査定額がでる」というのは実はメリットではありません。

一括査定サイトでは、高い査定額を出す不動産会社もあり、会社によって大きく差が出ることがあります。査定額が高ければ売却を任せられる良い不動産会社なのでしょうか?もしそのように考えているのであれば不動産査定の意味を少しはき違えています。

自動車の査定は買い取る価格を提示するので一番高い業者に売却すれば良いのですが、不動産査定は実際にその金額で売れることを保証する金額ではありません。不動産の査定価格は予想価格、つまり相場になります。

複数社に査定を依頼して1社だけ価格が大きく違うということは、予想が外れているということです。はたしてそのような会社の査定額は信用できるでしょうか?前述したように、ネット上の記事は査定サイトへの誘導が目的なので騙されないように気を付ける必要があります。

一方、デメリットは実はネットで検索してもほとんど出てきません。
あったとしても、ぼんやりとしたものしかなく、読み進めていると最後には一括査定サイトの申込に誘導されてしまいます。

実際の一括査定サイトのデメリットとして、1つ目に営業電話がすごいということがあげられます。一括査定サイトに登録した瞬間から6社ぐらいの不動産会社から一気に電話連絡があります。査定担当者が自ら電話をかける会社もあれば、テレアポを使って事務的に連絡してくる会社もあります。ここで問題なのは、何社も同時に連絡が来るのでどの会社とどんな話をしたか分からなくなることです。
もし電話対応をしたくない場合は、一括査定を依頼する際に「電話に出ることができないのでメール対応にしてください」とひとこと入力しておくことをおすすめします。メールを希望したのにいきなり電話をかけてくるような会社は外した方がいいかもしれません。

また、一括査定サービスの中には、本人が特定できない査定サイトがあります。HOME’Sの匿名査定では電話営業なしで概算価格を知ることができます。但し物件を特定しないのでアバウトな査定価格となります。

2つ目は査定額が相場より高くなりやすことです。一括査定サイトは無料で利用できます。その代わり不動産会社が一括査定サイトに紹介料を支払います。不動産会社は一括査定サイトに紹介料を支払って、お客様の物件を無料で査定します。この時点で不動産会社は赤字ということなります。
それでは不動産会社がこの赤字を解消するためにどうするかというと、お客様から売却依頼をもらうしかないのです。不動産会社はライバル会社に勝つために少しでも査定価格を相場よりも高い金額で提示してくる場合があります。ただ、査定依頼者の中には査定価格の高さだけで不動産会社を決める方も少なくありません。不動産会社もそのことを分かっているので査定額を高くしがちになります。しかし、査定価格をどれだけ高くしても実は意味がありません。

査定価格は相場価格なので、本来ならどの不動産会社も同じくらいの査定額にならないとおかしいのです。明らかに相場より高い査定額を提示する会社と媒介契約を結ぶ前に、なぜその査定額になったのかという根拠を聞き、納得のいく説明がもらえないならその会社は外した方がいいでしょう。

3つ目に不動産会社に偏りがあることもデメリットです。一括査定サイトはそれぞれ登録している不動産会社が異なります。査定サイトでは「登録企業1,500社!」などと謳っており、たくさんの不動産会社が登録しているように感じますが、国内に不動産会社は12万社以上あり、実際は登録していない会社がほとんどです。地域によっては地元の不動産会社が一社も登録されていなかったり、査定対応をしていない地域もあります。この対策としては一括査定サイトの複数利用です。しかし、多く依頼しすぎるとどこに依頼したのか分からなくなるので気をつけてください。また、地元の不動産会社には個別で直接依頼するという手があります。中小の会社は一括査定サイトに登録していない会社も多いので電話やメールで個別に査定依頼するようにして下さい。

一括査定サイトはデメリットもありますがメリットも大きいです。今回ご紹介した点に気を付けて上手く活用することをおすすめします。