コラム

土地購入の際に意識するべき たった1つのこと

今回は、「いい土地を見つけた場合、どうやって動けばいいのか?」というお話をしていこうと思います。結論から言うと、土地購入の際に意識するべきたった1つのこととは、「買い付けは、ハードルが高いものではない」ということです。
これを意識しているかしていないかで、いい土地が買えるかどうかが決まってきます。

では、そもそも「買い付け」とはどのようなものなのか、「買い付け」を入れる際に気を付けること、売買契約までの具体的な流れについて解説します。
土地というのは世の中に同じものは1つとしてありません。一瞬の判断が明暗を分けることになりますので、これから土地を買って、マイホーム計画を進めるという方は是非最後までお読みください。

1.「買い付け」とは
「買い付け」とは、買付証明書と呼ばれるもので、不動産の購入の意思表示と購入希望金額などを不動産会社や売主に伝えるための書類です。買付証明書を提出することにより、売買契約締結に向けた交渉が本格的に始まることになり、買付証明書を受け取った不動産会社は、買付証明書の有効期間(概ね1週間から2週間)内のそれ以降の問い合わせに対しては「商談中」と伝え、内覧受付を一旦中止するのが一般的となっています。つまり、気に入った土地に対して、優先的に検討する権利を得るために、買い付けはすぐにでも入れるべきなのです。

多くの人が買い付けを入れることで違約金などの何かしらのリスクが発生すると考えてしまいますが、買付証明書には法的拘束力はありません。購入希望者がある程度の個人情報を記載して購入意思を示すものであり、大切な書類であることに間違いないありませんが、買付証明書を出したからと言って、頭金を入れる必要はありませんし、土地が買えなかったことによる違約金も発生しません。不動産会社から土地の購入を迫られるということもありません。

2,土地を購入するときの具体的な手順について
いい土地を見つけたら大きく分けて3つのステップで進めていきます。
①買い付けを入れる
②買い付けの有効期限である1週間から2週間の間にハウスメーカーやある程度の間取りを決め、銀行の住宅ローン審査を行う。
③買い付け有効期限である1週間から2週間の間に、その土地を買うかどうかの返答をする。その後、契約日を決めて、同日に土地と建物の契約を行う。

これを見て、1週間から2週間の間に諸々決められないと思う方も多いと思います。これに関しては不動産業界の風習なので従うしかありません。ここでは、すぐにでも動けるように段取りしておくことが重要です。

買い付けを入れた1週間から2週間の間に決めるべきことは次の5点です。
①土地
②ハウスメーカー
③間取り
④銀行の事前審査
⑤予算
それぞれ簡単に説明していきます。

①土地
買付証明を出して購入意思を示したわけですが、本当にその土地を選んでいいのかを決めなければなりません。しかし、不動産会社の中には、建物の建築に不向きな土地を十分な説明無しに契約を進めようとする悪質な業者も存在します。では実際にどうすればいいのか?という話ですが、土地探しや不動産業者との間に入ってもらうところから全般的にハウスメーカーに一任することをおすすめします。前述したように、同じ土地は1つとして存在しません。土地の利点を最大限に生かした間取りをつくること、それこそがハウスメーカーの仕事ですので土地選びやその後の段取りについては、ハウスメーカーに丸投げしてしまって大丈夫です。

②ハウスメーカー、③間取り
これに関しては、検討しているハウスメーカーの中でも土地の魅力を最大限に生かしてくれるハウスメーカーにお願いするというのが一番の得策です。スキルのある営業マンの提案でしたら、1回、もしくは微修正も含めて2回でプランが確定するので買い付けの期限内には十分間に合います。

④銀行の事前審査
銀行の事前審査は中2日、早いところは翌日に回答してくれるところもあります。ですので、買い付けを入れた時点、もしくは買い付けを入れる前の段階で事前審査を出せば、契約までに間に合います。

⑤予算
これに関しては、ハウスメーカーの営業マンがどれだけ会社から値引きを取ってこれるか、そしてお客様がどれだけそれに歩み寄れるのかで決まります。

ここまで、買い付けを入れる際の注意事項や考えるべきポイントについて解説しました。気に入った土地が出てきた場合に、すぐに動き出せる状況を作っておくことをおすすめします。